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ESAT-J(都立高校英語スピーキングテスト)完全対策ガイド

公開日 2026年4月22日

ESAT-J(English Speaking Achievement Test for Junior high school students)は、東京都が実施する中学3年生対象の英語スピーキングテストです。2022年度から都立高校の入試選抜に活用されており、受験生・保護者からの関心が年々高まっています。

スピーキングは学校の授業や定期テストではほとんど評価されてこなかった分野だけに、「何をどう練習すればいいかわからない」という中学生・保護者が多いのが実情です。このガイドでは、ESAT-Jの全体像から効果的な自宅練習法まで、具体的に解説します。


ESAT-Jの試験形式

ESAT-Jはタブレット端末を使い、マイクに向かって英語を話す形式で実施されます。時間は20分程度。4つのPartで構成されています。

Part A:英文の読み上げ(音読)

短い英文をマイクに向かって声に出して読みます。採点は「発音・アクセント・区切り方・流暢さ」で行われます。

特徴: 準備時間が与えられます。英検の音読問題と同様の形式です。

Part B:質問への応答

音声で流れる質問に対して、短く答える問題です。英語の音声を聞き、内容に合った返答を英語で話します。

特徴: 答えは簡単な文で構いません。「Yes, I do.」「I like reading.」程度の短い応答が求められます。

Part C:絵を見て情報を伝える

複数の絵や表を見て、英語で説明・描写する問題です。「誰が・何をしているか」「どちらが正しいか」などを英語で伝えます。

特徴: 情報を正確に伝える力と、適切な語彙・表現を選ぶ力が問われます。

Part D:自分の考えを話す

テーマに対して自分の意見・考えを英語で話す問題です。「あなたはどう思いますか?」という問いに対し、理由とともに意見を述べます。

特徴: 正解はありません。「自分の意見を英語で表現できるか」が評価されます。


ESAT-Jの採点方式

ESAT-Jのスコアは0〜20点(各Partの配点合計)で算出されます。このスコアが都立高校入試の内申点や学力検査の点数に加算される形で活用されます(活用方法は年度・学校によって異なります)。

採点は「コミュニケーション達成度・言語使用の正確さ・発音・流暢さ」の4観点で行われます。

重要な視点:ESAT-Jは「完璧な英語」を求めるテストではありません。「コミュニケーションできているか」が最優先評価項目です。文法が少し間違っていても、相手に伝わる英語で話し続けることが高スコアへの近道です。


Part別・効果的な練習法

Part A(音読)対策:毎日の音読習慣

音読は「練習すればするほど伸びる」パートです。以下の手順で毎日練習しましょう。

1. 音源を聞く 中学校の英語教科書(NEW HORIZON, SUNSHINE, ONE WORLD等)の音声CDやアプリで、各ユニットのダイアログを聞きます。

2. スラッシュで区切る 長い文は意味のまとまりで区切り、区切った単位ごとに読む練習をします。 例:“We should protect / the environment / for future generations.”

3. ゆっくり読む(正確さ)→自然なペースで読む(流暢さ) まずゆっくり正確に、次に自然なペースで読みます。

4. 録音して聞き直す 自分の声を録音し、「詰まらずに読めているか」「区切り方が自然か」を確認します。

Part B(質問応答)対策:短い英語で答える練習

Part Bは長い答えを求めていません。短く正確に答える練習が有効です。

よく出る質問パターン:

  • “Do you like [activity]?” → “Yes, I do. I enjoy it very much.”
  • “What do you usually do after school?” → “I usually play soccer with my friends.”
  • “How often do you [action]?” → “I [action] twice a week.”

このような質問と答えのパターンを20〜30組覚え、スラスラ答えられるまで繰り返します。

Part C(絵の描写)対策:描写テンプレートの習得

使えるテンプレート:

  • “In picture A, the boy is [動詞-ing]…”
  • “Picture B shows that…”
  • “Based on the information, [A] is [形容詞]-er than [B].”

これらのテンプレートを使って、日ごろから絵や写真を英語で描写する練習をしましょう。

Part D(意見述べ)対策:理由付き回答の型を身につける

基本の型: “I think [意見] because [理由1]. Also, [理由2].”

例:“I think students should use smartphones in class because they can look up information quickly. Also, they can use educational apps for practice.”

最初はシンプルな意見で構いません。「意見→理由2つ」の型を体に染み込ませることを優先しましょう。


自宅での練習スケジュール例(3ヶ月前から)

時期重点練習内容時間
3ヶ月前〜2ヶ月前教科書音読・シャドーイング、基本質問応答の暗記15〜20分/日
2ヶ月前〜1ヶ月前過去問・練習問題(Part A〜D全形式)、録音と確認20〜25分/日
1ヶ月前〜本番本番形式の模擬練習、弱点部分の集中強化25〜30分/日

よくある質問

ESAT-Jのスコアが都立入試に与える影響はどれくらいですか?

活用方法は都の入試制度の年度により変化します。最新情報は東京都教育委員会の公式サイトで確認してください。一般的には、学力検査の点数と組み合わせて加点・補正に用いられるケースが多く、高スコアは有利に働きます。

英語が苦手な中学生でも対策できますか?

できます。ESAT-Jは「中学校で学習した英語の範囲」で出題されます。まずPart Aの音読から練習を始め、毎日少しずつ積み上げれば十分対策できます。Part Dの意見述べも、基本の型(意見+理由2つ)を覚えれば、英語が得意でなくても対応できます。

学校の授業だけで対策は十分ですか?

不十分なケースが多いです。学校の英語授業でスピーキングに使える時間は限られており、ESAT-Jに必要な「即興で英語を話す練習」は授業だけでは積みにくいのが現状です。放課後や週末の自主練習が重要です。

練習に使うと効果的な教材は何ですか?

中学校の英語教科書(音声付き)、ESAT-J公式サンプル問題・過去問、英語スピーキング練習アプリが有効です。教科書の音声を使ったシャドーイングは、Part Aの音読力と全体の発音力を同時に鍛えられるため特に推奨します。


ESAT-Jは「英語を使ってコミュニケーションできるか」を測るテストです。完璧な英語でなくても、伝えようとする姿勢と基本的な英語表現力があれば、着実にスコアを上げることができます。毎日の音読習慣を中心に、各パートの練習を積み重ねていきましょう。

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